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中学の部活を強制されるのはおかしい? 事例や法律をご紹介

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インターネットを中心に「中学の部活を強制されるのはおかしい」という記事が出回っています。
表向きは参加自由で、実際の中身は強制や義務となっているようですが、一体これはどういうことなのでしょうか。

中学校に入学し、スポーツを始めたいという方もいれば、そうではない方もいるでしょう。様々な部活動を選択することは中学生にとって自由です。

しかし、実態は部活動に強制的に参加しなければいけない状況になっているというケースがあるようですが、その実情はどのようなものなのか、過去のニュースや法律も含めてご紹介していきます。

中学の部活

中学の部活、表向きは「参加自由」

中学校の部活は参加しなければいけないのか?
結論としては、「NO」です。

中学校の部活動は基本的には参加自由となっており、強制的に参加をなければいけないものではありません。

ただ、現状では、部活動の参加が義務付けられている中学校も多く、その理由としては様々なものが挙げられます。
代表的な理由としては以下の2つが挙げられます。

部活に参加することで悪さしないようにする

このような学校が実際に存在するかどうかはハッキリとしたことはわかりませんが、インターネット上の情報や、実際に耳で聞いた情報の中にはこのような理由があります。

中学生時代は、大人への反抗心を持つこともあり情緒不安定な時期、多感な時期。周りからの影響を受けやすく、万引きや喫煙、飲酒などルールから外れたことをしたくなる歳でもあります。

部活
そのような悪さをしないように、部活動をすることで暇な時間を作らないという理由が挙げられるようです。

成績に影響する

昔のようにテストの点数だけ取れていればよいという時代ではなく、総合的に能力を評価される時代となっているため、部活動のような課外活動に参加していることも、学校からの評価につながります。

そのため、評価を上げるために部活に入るというケースが多く、やりたくもないのにバドミントン部に所属したり、卓球部に所属しているが、あまり参加はしなかったりというケースもあるようです。

このような、表向きは「参加自由」としておきながらも、実情は何かしらの部活動に参加しなければいけないという状況にあるのが現在の中学生の部活事情と言えそうです。
中には、強制的に参加とうたっている中学校もあるくらいです。

先生たちにも負担がのしかかっている

先生たちが強制的に参加させているかというと、一概にそうとは言えません。
先生たちにも負担となっています。部活動をするためには顧問が必要となりますが、その顧問を担当するのが先生だからです。

中学校教師

先生には様々な仕事があります。担任を持ったり生徒指導の役になったりと、一人で何役もこなすケースが多く、保護者への対応や生徒たちの対応に追われる中で、さらに部活動の顧問もする場合は忙しい毎日を送ることになります。

特に、得意なスポーツであれば問題ありませんが、スポーツが得意ではない先生も、部活の顧問になるケースが多く、そのスポーツを一度もやったことがないが、書籍などを見て指導をするというケースもあります。

そのような場合には、教える先生にも負担になるほか、教えられる生徒たちも不満が残ります。

過去のニュースや事例

ここからは、過去のニュースや事例を見ながら、部活動の現在の状況を見ていきましょう。

公立中約3分の1が強制入部

https://news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20180108-00080233/

2017年に発表されたスポーツ庁の「運動部活動等に関する実態調査」によると、公立中学校の約3分の1が部活動を全員参加という姿勢をとっているようです。

「自由参加」をうたいながらも実態は強制参加をさせているという部分がこのニュースからも読み取れるものとなっており、部活動に参加を希望しない生徒たちも、強制的に参加をせざるを得ない状況にあるということがわかります。

部活 ラグビー

また、このニュースからは20年前にも同じように強制参加をやめようという動きがあったことがわかります。

その時のデータをさかのぼると、強制参加している公立中は全体の6割となっており、その時よりは強制参加が緩和されたとも読み取れます。

そもそもの位置付けがはっきりしない

https://toyokeizai.net/articles/-/83623

東洋経済のニュースによると、強制参加の実態が改善されない理由の一つとして、「そもそもの位置付けがはっきりしない」という点にあるとしています。

部活動は成績評価の指標の一つとされているため、なんとなく参加しなければいけないというのが、中学生にもその子を持つ親にも感じられているところから、何かの部活に参加しようという流れになるのではないでしょうか。

部活動に大いに不満

https://www.asahi.com/opinion/forum/025/

朝日新聞デジタルのニュースの情報によると、部活動に対して不満を持っているかの質問に対して、全体の42.8%が「大いに不満」と回答しているようです。

「どちらかというと不満」と合わせると、全体の75%近くにもなり、この回答から部活動に対して満足していない人が多いということが読み取れます。

部活 不満

不満という意見を見てみると、熱心に部活に取り組んでいる子もいれば、とりあえず部活に入っているという子もおり、その熱量の差があることで、チームワークも乱れるなど良い効果を生んでいないことが挙げられています。

このことから、強制参加にすることによって、熱心ではない生徒も参加することになり、スポーツを本気でやりたい生徒にとっては、良い環境とは言えない状況を作ってしまうことにもつながっているようです。

法的にはどうなのか

法的には強制参加は可能なのでしょうか。
いえ、法的には強制参加は認められていません。
つまり、部活動に参加することは学校側で強制とうたっていても法的な効力は持たないと考えてよいでしょう。

まとめ

ここまで、中学校の部活動において、強制的な参加を求める中学校が多く、強制的な参加で問題になっているニュースや、法的な部分もご紹介してきました。

が、実際には通っている中学校で部活動を勧められ、断るに断れないという形で何かしらの部活に入っている方も少なくないでしょう。

将来のことも考え成績につながるために部活動に入っている方もいると思いますが、考え方は人それぞれなので、部活動を良しとするのも強制参加を悪いものとするのも考え方一つだと思います。

大事なことは、自分やお子さんが中学校での部活に参加するのか、参加しないのかは自分たちで決められるという点です。よく考え、話し合ってみてはいかがでしょうか。

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