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中学受験の御三家とは?【男子校編】開成・麻布・武蔵

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中高一貫校を目指して中学受験をする人の多くは、難関大学への進学を目指していることでしょう。

そんな難関大学への高い合格率を誇る東京都内の有名中学校の中に、「御三家」と呼ばれる学校があります。
男子の御三家と女子の御三家があり、男子の御三家と呼ばれているのは「開成中学」「麻布中学」「武蔵中学」です。

そこで、この男子御三家についてご紹介します。

中学受験 御三家 男子

開成中学校

所在地 東京都荒川区西日暮里4重目2番4号
創立年 明治4年に共立学校として創立
創立者 佐野鼎
御三家 開成 西日暮里

開成中学の最寄り駅・西日暮里駅周辺

創立から150年近い歴史を持つ開成中学校。
ペンと剣をモチーフにした校章は、明治18年に「ペンは剣よりも強し(The pen is mightier than the sword.)」という格言からつけられたそうです。

開成中学校の教育理念

開成中学校には、初代校長に就任した高橋是清氏の理念を元にした四つの理念があります。

教育理念①「開物成務」

中国の古典「易経」にある言葉で、「人間性を開拓・啓発し、人としての務めを成す」という意味があります。
開成中学校は、この言葉から「共立学校」から「東京開成中学校」へと改名。言葉の意味は、現在の開成学園の基盤となっています。

教育理念②「ペンは剣よりも強し」

開成中学校の校章にも使われている、相対するイメージのペンと剣は、19世紀イギリスの政治家E.B.リットンの言葉に由来しています。
「どんな力にも屈することのない学問・言論の優位を信じる」といった精神が息づいています。

教育理念③「質実剛健」

これは開成中学校の第9代目校長、片山正夫氏による校訓三則の中にある言葉で、「外見を飾ることなく内面が充実しており、たくましく揺るぎようがない様子」を意味しています。
長い歴史を携えてきた開成中学校の時代の波に流されない、強い精神力を培って欲しいとの想いが伝わります。

教育理念④「自由」

「自由」といっても、“好き勝手”という意味ではありません。
自主性・自律を基礎として、自ら物事に取り組む姿勢を育てていくための理念の一つです。

この四つの理念をもとに、「共に立て、共に育てていく学園」というのが開成中学校の教育理念の礎となっています。

開成中学校の特色

知性・自由・質実剛健という言葉のもと、習熟度別のクラス編成などを行わず、生徒一人一人の自主性を尊重しながら授業を行うというのが開成中学校の総合的な特徴です。

教科ごとに自主教材を使った授業を行っており、教科書だけに頼らないというのが、開成中学校の特色のひとつとも言えるでしょう。
リサーチやレポート作成、実験実習、観察など、実体験を重要視した授業体系が取られています。

また、開成中学校は中高一貫であり、高校から受験した生徒に対しては、1年間別クラスにて在校生と同等のスキルを身につける集中授業なども行われています。

麻布中学校

所在地 東京都港区元麻布2-3-29
創立年 明治28年に麻布尋常中学校として創立
創立者 江原素六
御三家 麻布 有栖川宮記念公園

元麻布・有栖川宮記念公園からすぐ近くに麻布中学がある

平成27年に創立120周年を迎えた麻布中学校。政財界や芸能界などに多くの優秀な人材を送り出した学校でもあります。
戦後の東京大学合格者数では、上位10位から一度も漏れたことのない、日本国内で唯一の学校でもあります。

長い歴史を持つこの学校では、

「よもぎも麻中に生ずれば、たすけずしてなおし、白沙もつちにあらば、これとともに黒し」

という中国古代の思想家である「荀子」の言葉をもとにした、麻の葉をモチーフにした校章が使われています。

麻布中学校の教育理念

自由闊達を基本とした教育理念を持ち、校則がほぼ存在していないという大きな特徴を持った中学校です。

生徒会というものも存在しておらず、文化祭や運動会を運営する委員会やそれらの予算などを管理する委員会があるのみ。
部活動では、アーチェリー部をはじめ、世界チャンピオンを輩出したオセロ部や、オリエンテーリング部、人気の生物部、強豪である将棋部、バックギャモン部などがあります。

ちなみに麻布中学校も他の学校と同様、中間一貫校ですが、高校からの受験はいっさい受け付けていません。

麻布中学校の特色

難関大学への高い合格率を誇る麻布中学校では、論文作成などの「書く」ことに重きを置いて、授業が進められます。

さらに、中高一貫であるメリットを最大限に生かし、高校1年生修了時期には、高校2年生までの単元をすべて進め、消化してしまいます。
2年生からは、大学進学に向けた選択科目を中心に、個人がそれぞれの履修科目を習得していきます。

武蔵中学校

所在地 東京都練馬区豊玉 上1重目26-1
創立年 大正10年に財団法人根津育英会が設立され、翌年、7年生の武蔵高等学校が開校
創立者 根津嘉一郎
御三家 武蔵 江古田

西武池袋線・江古田駅が武蔵中学の最寄り駅

根津育英会武蔵学園 武蔵中学校は、大正11年に創立された日本で最初の7年生の高等学校でした。
現在は、大学・高校・中学で構成された一貫校となっています。

平成6年には、創立70周年を記念した武蔵学園記念室が開設され、武蔵学園の歴史的資料がたくさん保存されることになりました。

武蔵中学校の教育理念

武蔵中学校の教育理念は、建学の精神「武蔵の三理想」として掲げられています。その三理想とは

  • 東西文化融合の我が民族理想を遂行し得べき人物
  • 世界に雄飛するにたえる人物
  • 自ら調べ自ら考える力ある人物

です。

本物に触れ、良質な体験により心の豊かさを育てる。自分で考え、選び、楽しみ、追求する力を培い、自分の財産を数多く経験させてくれるのが武蔵中学校です。

武蔵中学校の特色

武蔵中学校では、山上学校や海浜学校、天文実習や地学巡検などの課外授業が多く見られます。
自然と触れ合う時間を通して、実体験で学んでいくという姿勢が感じられます。

また、海外との文化交流も積極的に行われており、交換留学や交流合宿などを通して、友好を深めています。

授業は、1クラスを2つに分けた22名という少人数制で実施しています。
中学校3年生からは分割授業の他、進路を踏まえた選択授業も取り入れられ、高校三年生では、授業のほとんどが選択科目となります。


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